プロボクシング世界主要4団体の一つ、WBC(世界ボクシング評議会)は22日(日本時間23日)、WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(27)=M・T=が返上、空位となる予定のWBC王座に関し、同級1位・那須川天心(27)=帝拳=と同級2位・井上拓真(29)=大橋=に対し、王座決定戦の交渉を行うよう指示したと発表した。近日中にも対戦が発表される見込み。
拓真にとって、天心戦が実現すれば、昨年10月にWBA王座を奪われた堤聖也(29)=角海老宝石、現WBA休養王者=戦以来の試合となる。再起戦が即、世界王座決定戦の大舞台だ。これまでバンタム級で2度、世界王者となった拓真。堤に敗れた後、進退を考えながら練習を再開。世界ランキングもWBC2位、WBA3位、IBF4位と3団体で世界王座を狙える位置に戻った。IBF世界スーパーフライ級9位の韓亮昊(六島)ら左構えの選手を相手に実戦練習を重ねて3度目の世界取りを目指している。