◆全日本プロレス「ジャイアントドリーム2025」(23日、アリーナ立川立飛)観衆1750

 全日本プロレスは23日、東京・立川立飛アリーナで秋のビッグマッチ「ジャイアントドリーム2025」を開催した。

 第4試合で元世界タッグ王者の青柳優馬、野村直矢が元「ELPIDA」安齊勇馬、本田竜輝と対戦した。

 4選手の技が交錯するスピード感あふれる目まぐるしい攻防は、青柳優がロックスターバスターからTHE FOOLで安齊をフォールした。

 試合後、青柳優は野村へ「もう“ノムヤギ”という思い出に浸るのはやめましょう。俺はこれからの全日本プロレスのことを考えて、ある一つの決断に至りました。本田…じゃなくて、安齊勇馬! どうだ、不本意だと思うが、俺は安齊勇馬となら、強くて、カッコいい“最強タッグ”になると思っています。だまされたと思って俺と組んでみないか、安齊勇馬?」と安齊へ共闘を呼びかけた。

 まさかの呼びかけに安齊は「俺、去年もこの場所でアンタに負けてるんですよ。そのときも握手なんかしなかったじゃないですか。ただ、青柳さんとのタッグ、メチャクチャ面白そうなので、だまされたと思って付いていきます。よろしくお願いします」と受諾した。

 優馬と安齊の合体劇で取り残された本田がマイクを持つとこちらも置き去りにされた野村へ「全本プロレスにオマエが戻ってきたときから、プロレスが一番熱い男だっていうのは俺は知ってんだよ。おい、野村直矢。青柳と安齊、あんな形になってしまったけど、本田竜輝と野村直矢が組めば、あの2人を全然超すんじゃないか? 正直言ってまだ分からないけど、俺とオマエなら最強タッグだって優勝できる気がする。

頼む、この俺と組んでくれ!」と共闘を要求。これに野村は「本田、オマエとのタッグが一番しっくり来ると思っていた。いっしょに組もう!」と受諾。立川で「青柳優馬&安齊勇馬」。「野村直矢&本田竜輝」の2つの新たなタッグが誕生した。

 バックステージで両タッグは、年末の世界最強タッグ(11月22日、後楽園ホール開幕)への参戦へ意欲。王道マットのタッグ戦線が目が離せない展開に突入した。

 ◆9・23立川立飛大会全成績

 ▼第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負

芦野祥太郎、デイビーボーイ・スミスJr.、○吉岡世起、阿部史典(7分14秒 バズソーキック→片エビ固め)綾部蓮、ライジングHAYATO、井上凌、小藤将太●

 ▼GAORA TVチャンピオンシップ バトルロイヤル 時間無制限

○挑戦者・黒潮TOKYOジャパン(15分01秒 オーバーザトップロープ)王者・他花師●

【退場順】愛澤No.1、菊タロー、セニョール斉藤、羆嵐、立花誠吾、”ミスター斉藤”土井成樹、大森北斗

 ※タイトルマッチはバトルロイヤル形式。試合は全9選手が揃った状態で戦い、最後の1人となった時点で決着。ピンフォール、ギブアップ、KO、オーバーザトップロープ、反則(5カウント)で失格となる。

 ▼第3試合 THE プロレス 2025 シングルマッチ 30分1本勝負

○関本大介(11分12秒 ラリアット→片エビ固め)田村男児●

 ▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負

○青柳優馬、野村直矢(17分30秒 THE FOOL→エビ固め)安齊勇馬●、本田竜輝

 ▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○王者・青柳亮生(17分20秒 ファイアーバードスプラッシュ→片エビ固め)挑戦者・MUSASHI●

 ▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負

挑戦者組・○ザイオン、オデッセイ(17分06秒 ダイビングヘッドバッド→片エビ固め)王者組・鈴木秀樹●、真霜拳號

 ▼メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○挑戦者・宮原健斗(22分57秒 シャットダウンスープレックスホールド)王者・斉藤ジュン●

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