体調不良で21日の東京・歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」(24日千秋楽)「通し狂言 菅原伝授手習鑑」昼の部「筆法伝授」「道明寺」を休演した片岡仁左衛門が24日、千秋楽を迎えた同公演で復帰した。

 菅丞相を演じる仁左衛門は「筆法伝授」菅原館学問所の場から登場。

威厳を感じさせる佇(たたず)まいに明瞭な口調で松本幸四郎演じる武部源蔵に「伝授は伝授、勘当は勘当」と言い渡すなど、観客を魅了した。確かな足取りで花道から退出すると万雷の拍手に包まれ、「松嶋屋!」「15代目!」の大向こうが響いた。

 仁左衛門は20日の「筆法伝授」で足元がよろける場面があり、21日は休演していた。22、23日は当初から出演予定がなく、体調が回復したことで復帰となった。

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