全日本プロレスは24日、今月7日に敗血症のため21歳で亡くなった長尾一大心(ながお・たいしん)選手の追悼大会を10月29日にふるさとの北海道釧路大会で開催することを発表した。
大会名は「北海道ダイナマイトシリーズ2025~長尾一大心追悼大会~」。
長尾選手は、2003年9月13日、北海道釧路市生まれ。小中学校ではアイスホッケー、高校では柔道を経験した。2023年12月に東京・新木場1stRINGで行われた公開入門テストに合格し24年4月1日に入門。同年10月22日に後楽園ホールでの井上凌戦でデビューした。
身長164センチ、体重75キロと小柄な体格も闘志あふれるファイトスタイルで将来が期待されていたが5月31日に神奈川県内の道場付近の路上で巡業バスを誘導中に接触事故に遭い腹部が圧迫されたことによる外傷性ショックで神奈川・横浜市内の病院に救急搬送された。集中治療室で懸命な治療を行っていたが今月7日午前2時58分、敗血症のため亡くなった。
10日に横浜市内の斎場で火葬が営まれ、15日の後楽園ホール大会で追悼セレモニーを行った。19日には釧路市内で葬儀が営まれた。全日本では、12月31日の代々木第2体育館大会までの全会場に献花台を設置し長尾選手へ哀悼の意を表す。