プロボクシング世界3階級制覇王者で、前WBC&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)統一王者・中谷潤人(27)=M・T=が25日、都内で開かれたコンディショニングブランド「TENTIAL(テンシャル)」を展開する株式会社TENTIALの記者会見に出席。コンディショニングサポート契約締結が発表された。

 会見後には囲み取材に応じ、9月24日付で返上したWBCのベルトを巡って、WBC世界バンタム級1位・那須川天心(27)=帝拳=と同級2位・井上拓真(29)=大橋=が王座決定戦を行うことについて「すごくいいカードですね。バンタム級は引き続き日本人選手がひしめく階級なので、そういったところで面白い試合が多くなってくるんじゃないかなと思います」と自身が“卒業”したあともバンタム級には注目していることを明かした。

 来年5月にはスーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=とのビッグマッチが期待されており、WBC、IBFの2つのバンタム級世界ベルトを返上してスーパーバンタム級に転向した。「パウンド・フォー・パウンド(全階級での最強ランキング)で1位になることが目標。井上尚弥選手との対戦についてイメージが膨らむ機会が増えています。楽しみにしてもらえれば」と中谷。次戦は12月27日、サウジアラビアの首都リヤドで行われる興行「NIGHT OF THE SAMURAI」で、井上尚と初めて同じリングに立つことが決まった。井上尚はWBC1位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=と対戦。中谷はWBC世界同級8位セバスチャン・エルナンデス(24)=メキシコ=とのノンタイトル戦でスーパーバンタム級デビューを果たす。井上尚との“競演”について聞かれると「そこらへんはあまり気にしていないですけど…」と苦笑い。それでも「色々な方の目があると思いますし、そういった中で僕のボクシングを世界中で見てもらえるよう仕上げていきたい。自分がやるべきことはあると思うので、それ集中していけば、おのずと結果はついてくる。

そこまでの過程を大切にしながら頑張っていきたい」と力を込めた。

 戦績は中谷が31戦全勝(24KO)、エルナンデスが20戦全勝(18KO)。

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