◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(25日、大阪・泉ヶ丘CC=6993ヤード、パー71)

 第1ラウンドが行われ、プロ最年少出場記録の15歳142日でプロデビュー戦を迎えた加藤金次郎(フリー)が3バーディー、3ボギーの71で回り、イーブンパーで発進した。

 22日に史上最年少の15歳139日でプロ宣言した加藤は「そんなに緊張はしなかった」と堂々のスタート。

出だしの10番は2・5メートルのパーパットがカップに蹴られ、11番で連続ボギーをたたくなど前半で3つ落としたが、後半で巻き返した。

 5番パー4は残り130ヤードの第2打を2メートルに寄せてバーディー。ギャラリーから「プロ初バーディー!」と声援を浴び、「応援の声がすごく力になった」と終盤もギアを上げた。8番は7メートルをねじ込み、最終9番は2・5メートルを沈めて2連続バーディーで締めた。

 プロデビュー戦の初日を終えた加藤は「緊張よりも、すごいやってて楽しかった。前半はパターの距離感がなかなか合わなくてスコアを作れなかった。前半は30点、後半は100点に近い良いプレーができた。明日につながるプレーができた」と笑顔がはじけた。

 愛知・瀬戸市出身の加藤は同・水無瀬中の3年生。身長167センチ、体重72キロとまだまだ成長中で、ドライバーショットは270ヤードを飛ばす。会場ではファンから親しみを込めて「金ちゃん!」と声を掛けられ、サインを求められると漢字で「金次郎」と書き記した。

 プロの第1歩を踏み出した加藤は、予選突破、そして上位や優勝争いと大きな目標を掲げる。

第2日に向けて「湖畔はショットもパットも良かったので、続けていけば明日も良いプレーができると思う。ファンの皆さんが来てよかったと思えるようなプレーをしたい」と初々しく語った。

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