井上尚弥から「拓真を天心選手とやらせてください」と進言　大橋会長が那須川天心ｖｓ井上拓真実現の舞台裏明かす
会見に臨む大橋秀行会長（カメラ・宮崎　亮太） 画像（1枚）

◆プロボクシング　▽ＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）王座決定戦１２回戦　同級１位・那須川天心―同級２位・井上拓真（１１月２４日、トヨタアリーナ東京） 　

　ＷＢＣ世界バンタム級王座決定戦で、同級１位・那須川天心（２７）＝帝拳＝と同級２位・井上拓真（２９）＝大橋＝が対戦することが２５日、正式発表され、両者が都内のホテルで会見した。大橋ジムの大橋秀行会長（６０）は会見後の取材で、両者の対戦実現に、井上拓の兄で世界スーパーバンタム級４団体統一王者の井上尚弥（３２）＝大橋＝からの進言が後押しとなった舞台裏を明かした。

　井上拓はＩＢＦでも同級４位にランクされていた。１、２位は空位だったため、ＩＢＦで王座決定戦に挑む選択肢もあった。井上拓もＩＢＦ王座決定戦に向けサウスポー相手にスパーリングなど練習を積んでいた。

　那須川との対戦の話が浮上した当初、大橋会長と井上兄弟の父・真吾トレーナー（５４）は「世界チャンピオンになって、チャンピオン同士で戦った方がいい」と話していた。

　しかし、井上尚弥から「拓真を天心選手とやらせてください。そっちの方がモチベーションも上がるし、どうしてもやりたい。絶対に勝つから、やらせてください」と直訴されたという。

　大橋会長は「本人（尚弥と拓真）たちがどうしてもやりたいということで、決めました。そう言ってくるだろうなとは思っていた」と話し、「チャンピオン同士で戦った方が箔も付くし、注目も高くなるが、予想外に今回の反響や注目度はすごく高い。こっちの方が正解だったのかなと思います」とうなずいた。

　戦績は、那須川が７戦全勝（２ＫＯ）、井上拓が２２戦２０勝（５ＫＯ）２敗。

　試合はＰｒｉｍｅ　Ｖｉｄｅｏで独占ライブ配信される。

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