10月10日のSVリーグ開幕に向け、PFUブルーキャッツ石川かほくは25日、石川・かほく市の専用体育館で公開練習を行った。ミドルブロッカーのタットダオ・ヌクジャン(31)が24日に合流し、全16選手がそろって汗を流した。
今季2年目で、大きな成長を見せているのが、チーム最年少のアウトサイドヒッター、上村杏菜(19)だ。身長は166センチと小柄だが、最高到達点301センチの高さと、パワフルなスパイクが持ち味。8月に行われた女子U21世界選手権に出場し、主力選手として準優勝に貢献。決勝戦ではイタリアに2―3で敗れたが、チーム最多の18得点を挙げた。上村は「対戦チームには2メートルの選手もいたが、すごくいいイメージでプレーできた。体は小さいけど、パワーはある方なので、ブロックを利用して打ち、レシーブを吹き飛ばしました」と明るい表情を浮かべた。
父はナイジェリア人で、母は日本人。幼い頃はクラシックバレエを習っていたが、知人のすすめでバレーボールを始めた。
1年目の昨シーズンは44試合に出場し、ピンチサーバーとして起用されたほか、アウトサイドヒッターとして222本のアタックを決めた。「身長が小さくてもスパイクを打てることを証明したい。もっとチームに貢献したい」と上村。期待の19歳スパイカーが、SVリーグの舞台で大きく飛躍する。(中田 康博)
○…日体大出身で、ユニバーシアード日本代表にも選ばれたミドルブロッカー、呂比州理紗(ろぺす・りさ、22)が新加入。175センチで、巧みなブロックが武器だ。