ラグビー・リーグワン1部で昨季2連覇のBL東京が25日、都内で練習を公開。チームは3連覇を目指す2025―26シーズンへ本格始動し、SOリッチー・モウンガが取材対応。

「先週の月曜日がチーム合流で、そこからプレシーズンがスタートした。コンディションはまだまだ仕上げていかないといけないけど、そのためにいいプレシーズンを過ごしたい」と語った。

 ニュージーランド(NZ)代表として23年W杯フランス大会で準優勝後、BL東京に加入。2連覇の立役者となった昨季終了後には、今季をもってチームを退団、NZ協会との契約を結ぶと発表された。「シンプルに(27年)W杯にもう一度、出たかった」とモウンガ。現行ルールではNZ協会との契約がない限りオールブラックスとしてはプレーできず「現状の制度ではNZでプレーしないと、W杯には出られない。それだけです」と胸中を明かした。

 主将のリーチ・マイケルが「リッチーも(オフで)ニュージーランドに戻っている時も、早く府中に帰ってきたいと言っていた」という程、BL東京への思いを強くしていたモウンガ。この日も「もちろん優勝して終わりたい。もう一つは、日本の子どもたち、人々にインスピレーションを与えたい。ラグビーを見たことがない人でも『あんなプレーできるんだ』と興味を持ってもらえたらと思うし、ラグビーが好きな子どもたちには『こういう選手になりたい』と思ってもらえたらうれしい。ラグビーはいいスポーツだなと、思ってもらえるきっかけになったら」と熱く語った。

 3シーズンを過ごす日本。「自分が日本をあまり知らない中で、自分も家族も温かく迎え入れてくれたこの国への恩返しも、まだまだ返し切れていないところがあると思っているので」とモウンガ。在籍中はいずれも年間最優秀選手に選出、世界トップのプレーを披露し続けている司令塔は「日本のラグビーだけではないコミュニティに、インスピレーションを与えられるシーズンにできたら」と抱負を語った。

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