◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(25日、大阪・泉ヶ丘CC=6993ヤード、パー71)

 8月のメジャー・AIG全英女子オープンで初優勝した山下美夢有(花王)の弟で、プロ1年目の山下勝将(まさゆき、フリー)が5バーディー、3ボギーの2アンダー69で発進した。

 出だし1番はグリーン右カラーからアプローチが寄らず、2番は第1打を右ラフに曲げて連続ボギー発進。

それでも、6番で1つ取り返した後、9番パー5は2オン、10番は2・5メートル。11番は5メートル、12番は1メートルに寄せて4連続バーディーと巻き返した。

 勝将は「(スイングの)トップがでかくなり、振り遅れるミスをしない練習をしてたけど、全くできなかった。最初は力が入ってしまった。徐々にペースをつかめてきた」とショットの安定性を取り戻した。

 22歳の勝将は近大4年だった昨年、日本プロゴルフ協会の資格認定プロテストでトップ合格した。プロ1年目の今季は8月のKBCオーガスタで初の予選通過。プロ4戦目となる今大会のコースは、アマチュアだった23年の関西オープンで4日間プレーし、39位だった泉ヶ丘CC。「当時は勢いだけだった。コースマネジメントを学んだ」と成長を実感していた。

 米ツアーから23日に一時帰国した姉が来場。プロになってから初めて現地で応援を受けた勝将は「圧はありますよ。

関係者の方もたくさん来ていただき、プレシャーはあります」と苦笑いを浮かべた。ホールアウト後、美夢有から「もう少し頑張ってほしいですね。全体的にスコアが伸びているので、しっかり伸ばして予選通過してほしい」熱いゲキを受けた。

 勝将は初日を終え「もっと伸ばしたかった。アンダーでは回れたので、明日あるのでまた挑戦したい」。姉の激励をパワーに変え、まずは予選突破をつかむ。

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