茨城県美浦村にあるJRA美浦トレーニングセンターの第3期厩舎改築工事の竣工式典と内覧会が9月25日、同施設内で行われた。以前は北馬場があった場所に40厩舎が新たに完成して、10月1日から順次移っていく予定だ。

これで北の杜地区と西地区と合わせて全体の約7割が新しい厩舎となった。

 また競走馬診療所も新しく建てられて、入院馬房は19から30に増えて、馬用としては国内初となるRI検査施設を導入する。これは放射性医薬品を体内に投与して専用のカメラで撮影する検査法で、これまでレントゲン検査やエコー検査、MRI検査では分からなかった微細な骨折や体の深部の骨折などを発見できるようになるという。また新たにCT検査機も導入されて、世界トップクラスの充実した設備となった。

 日本調教師会関東本部長の尾関知人調教師は「医学の進歩に対応していただいて助かるなと思います。いろんな面でサポートしてもらえて、お世話にならないに越したことはないですけど、いざという時にはすごく頼りになると思います」と感謝した。

 日本騎手クラブ副会長の北村宏司騎手は「馬の住環境とかが快適になるのはいいのではと思います。素晴らしい厩舎ができて、よかったなと思います」と語った。

 竣工式典では来賓の祝辞があり、東日本馬主協議会会長で日本馬主協会連合会長代行、中山馬主協会会長の西川賢氏は「これからこんな素晴らしい施設で愛馬が活躍することは、馬主にとってこんなにうれしい喜びはございません」と、期待を込めてあいさつをした。

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