◆JERAセ・リーグ 広島2―10DeNA(28日・マツダスタジアム)

 DeNA・石上が2位を決める値千金の一打だ。2―2の8回1死二、三塁、常広のフォークを振り抜いた。

右前へ勝ち越し2点適時打。一塁ベース上で右手を大きく振り下ろしたヒーローは「クライマックスをハマスタでやろうという全員の思いが、チームの勝利につながっているのかな」。3位・巨人が引き分けても2位は決まる状況だったが、勝つことだけを考えていた。8回には打者12人、8安打8得点の猛攻で広島を圧倒。決意は結果に表れた。

 15日に巨人を追い抜いて2位浮上。そこから巨人を寄せ付けなかった。投手陣ではリーグトップ14勝の東を筆頭にジャクソンが10勝、ケイが9勝と3本柱が試合を作り、野手では31試合連続出塁中の蝦名や筒香らが奮闘。けがでファーム調整中の宮崎、牧らの不在を感じさせない試合展開で、9月は16勝5敗1分けと強さを見せつけた。

 三浦監督は4年連続70勝&Aクラス入りを果たし、22年以来の2位。複数回、2位以上となったのは球団の監督では三原脩以来(60年優勝、62、64年2位)。だが、戦いはまだ終わらない。

「CSを勝ち上がる」と指揮官。一戦必勝で、2年連続日本一を目指す。(太田 和樹)

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