◆高校ラグビー◇南北北海道予選会 最終日 ▽北北海道大会 遠軽84-5中標津(28日・大和ハウスプレミストドーム)
北大会決勝は遠軽が中標津に84―5で快勝し、3年連続13度目の優勝を手にした。全国大会は12月27日から東大阪市花園ラグビー場で行われる。
“国宝”を身にまとった遠軽が、堂々の戦いで3年連続の花園行きを決めた。町内で出土した国宝のひとつ、黒曜石の石器をモチーフとして3月にデザインされた、黒のユニホームでの快勝。左足首痛から復帰したフッカー上村寛大主将(3年)は「遠軽町の思いも背負って、花園1勝の目標を達成できるように頑張りたい」と意気込んだ。
石崎真悟監督(47)は「僕が指揮している9年の中で、一番バランスが良くて強いと思っている」と話す。昨年は抽選での全国出場も、今年は北大会を274得点15失点と圧倒してきた。それでも決勝で5トライを挙げたNO8吉田琉希也(3年)は「全国では1人で抜け出せることは少ない。もっと周りを使えるようにならないと」と反省を忘れない。目指す10年ぶりの「1勝」へ、慢心せず、日々取り組んでいく。