◆陸上◇U20日本選手権大会 第2日(28日・草薙運動場陸上競技場)
女子走り高跳びで掛川紗希(静岡市立高2年)が、ただ一人1メートル71をクリアし、初優勝を飾った。女子三段跳びでは、菅沼美緒(日本女子体大2年)=静岡サレジオ高出=が5本目に12メートル55を跳んで一時はトップに立ったが、最終6本目に逆転され、惜しくも2位だった。
跳び慣れた競技場で女子高生ジャンパーが宙に舞った。女子走り高跳びで高2の掛川が大学生が交じる中、唯一、1メートル71をクリアして初Vだ。「ホームでやれたので、運が良かった」。1週間前の県高校新人大会で自己ベストの1メートル75を跳び、優勝した同じ草薙でU20の日本タイトルを手にした。
170センチ台を初めて1回でクリアした。1メートル68をパスして臨んだ1メートル71。「これまでは(70台は)1回目に失敗していたので一発で跳べて良かった」。全国総体後には助走のアドバイスを受けた。スタートから一定のリズムを刻むように意識した。先週は試合前にオレンジジュースを飲んで自己記録を更新。「きょうも果汁100%を飲みました」。ゲン担ぎが、2週続けての好結果につながった。
来月25、26日には東海新人大会が再び、“ホーム”の草薙で開催される。「いつも通りに跳べたらいい」。タイトルホルダーとなった掛川が、自然体で次なる戦いに向かう。(塩沢 武士)
▽女子走り高跳び 〈1〉掛川紗希(静岡市立高)1メートル71〈2〉前西咲良(筑波大)1メートル68〈3〉青木萌佳(立大)1メートル68