大相撲秋場所で横綱昇進後初優勝を飾った大の里(二所ノ関)が29日、茨城・阿見町の部屋で一夜明け会見を行った。「今までの優勝とはひと味違う」と振り返った。
千秋楽は1差でリードしながら本割で横綱・豊昇龍(立浪)に敗れ16年ぶりに横綱同士の優勝決定戦に持ち込まれた。本割では不戦勝をのぞき過去1勝7敗となった。だが優勝決定戦では寄り倒しで豊昇龍と倒し、5度目の優勝を飾った。
◇大の里の1年
▽24年九州場所 新大関場所で9勝6敗。大関の豊昇龍と琴桜が千秋楽相星決戦をする中「自分だけ仲間外れだった」。
▽25年初場所 場所前に稽古のピッチを上げ、万全の状態で臨んだが10勝5敗に終わった。場所後に豊昇龍が横綱昇進。
▽同年春場所 12勝3敗で並んだ高安との優勝決定戦を制し3度目のV。地方場所で初、そして大関昇進後初の賜杯を抱いた。
▽同年夏場所 幕内最重量となる191キロで臨む。初の綱取りで初日から14連勝し、13日目で優勝を決めた。全勝Vこそ逃したが、場所後に最速での横綱昇進が決まった。
▽同年名古屋場所 新会場IGアリーナで新横綱単独ワーストとなる4個の金星を配給(昭和以降)した。11勝4敗で琴勝峰に平幕Vを許し、「最後まで優勝争い出来ず悔しい」。