9月28日のスプリンターズSを制したウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)は一夜明けた29日、疲れた様子を見せず美浦トレセンの馬房で静養に努めた。前日19時30分頃に帰厩すると、与えられたカイバもきれいに完食したという。

三浦皇成騎手とともに人馬初となる感動のG1制覇。担当の椎名厩務員は「レースは4コーナーの手応えが良かったので、もしかして…と思いながら見ていました。最後はマッチレースで力が入ったし、『頑張れ』と声が出ましたね。レース後に引き揚げてきた皇成は『オレ、泣くわ』と言っていました。なかなか勝ち切れずにいたし、蹄葉炎で長く休んだ時期があったり、いろいろと苦労しましたからね」と幾多の苦労を回想した。

 8歳ながらも厩舎所属のジョッキーとともに手にしたスプリント王の称号。同厩務員は「特に春のドバイ(アルクオーツスプリント2着)では悔しい思いもしたし、皇成と一緒にG1を勝つのが夢でした。よかったです。(自身も)30年以上のキャリアでG1を勝ったのは初めて。表彰台から見た景色は最高でした。一生、忘れられないでしょうね。もう8歳馬だけど、すぐに立ち上がったりして元気がいいし、次も無事にいってほしいです」と今後に期待を込めた。

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