◆テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン第6日(29日、東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園)

 7日に閉幕した全米の車いすテニスで、シングルス史上3人目の生涯ゴールデンスラム(4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)の快挙を達成した世界王者の小田凱人(東海理化)が、圧倒的な完封劇で優勝だ。世界ランキング21位で第2シードの荒井大輔(BNPパリバ)に6-0、6-0の59分で大会3連覇を飾った。

 小田が、一般の国際テニス連盟が主催するツアー公式戦で決勝に進んだのは、過去42大会。その内、32大会で優勝し、この木下グループ・ジャパン・オープンが33大会目の優勝となる。しかし、過去、1度も決勝で6-0、6-0の完封試合を達成したことがなく、小田自身も「記憶がない」。

 ゲームを失いそうなピンチになると、「狙おうかな」と、ギアを二段も三段もアップ。盛り上がりを考え、1ゲームも与えないことを自らに課すなど、自身初の決勝完封にひた走った。

 この勝利で、1月の全豪決勝でヒューエット(オーストラリア)に敗れて以来23連勝中。今年区切りの30勝目で、今年は、その全豪決勝で敗れただけの1敗しかしていない無双状態だ。

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