オリックスは29日、岸田護監督と来季の監督契約を締結することを発表した。

 岸田監督は2019年に現役を引退し、翌20年より2軍投手コーチに就任。

5年間にわたり、投手育成に尽力した。リーグ3連覇から5位に沈んだ昨年10月、中嶋聡前監督からバトンを受け、監督に就任。05年に発足したオリックス・バファローズの生え抜きとして初、球団の投手出身では前身・阪急時代の梶本隆夫(1979~80年)以来の指揮官誕生となった。

 3月28日の開幕戦・楽天戦(京セラドーム大阪)では、79年の梶本以来となる、チームの新人監督の開幕戦白星。4月3日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、優勝した23年以来の首位タイに浮上した。4月13日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では、フランチャイズ制が施行された52年以降のプロ野球新記録となる、開幕から敵地8連勝。両リーグ最速で10勝に到達した。

 だが、5月11日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に敗れて首位の座を日本ハムに明け渡すと、その後は2位と3位を往復。7月3、4日には再び首位に躍り出たが、同13日以降はソフトバンク、日本ハムの2強に引き離され、3位から浮上することができなかった。

 9月15日のソフトバンク戦(京セラドーム)に敗れ、今季128試合目にして2年連続でのV逸が決定。同18日には3位以下が決まった。それでも、開幕3戦目以降は貯金を死守。

開幕から一度も勝率5割を切ることなく、走り続けた。27日の楽天戦(京セラドーム)で白星を挙げ、3位での2年ぶりCS進出が確定。就任1年目ながら、昨年5位からの躍進に導いた手腕を評価された。

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