日本ハムの新庄剛志監督(53)が就任5年目となる来季も続投することが29日までに分かった。水面下で既に続投要請され、ポストシーズン終了後に球団との正式な話し合いが行われる。
*******
負けっぱなしでは終われない。指揮官の目には闘争心が宿っていた。9月23日の本拠地最終戦後の会見で、「リーグ優勝が一番大事。リーグ優勝できなかったら、2位も6位も一緒」と、リーグ制覇への並々ならぬ思いを口にした。
今季は前半戦を首位で折り返すも勝負の9月に昨季王者に振り切られた。9月18日のソフトバンク戦(みすほペイペイ)で痛恨の敗戦を喫した試合後には、「そんなの勝ちか負けか。それだけ」と、珍しく短い言葉で悔しさをあらわにした。V逸した27日には、自身のインスタグラムで「悔しくて悔しくて 言葉にするのは難しい」と投稿するなど、今季にかける思いは相当なものがあった。
手応えを感じていたからこそ悔しさも倍増したはずだ。シーズン序盤からスクイズ、重盗など作戦が面白いようにはまり「もう僕のやることはなくなっていますから」と、4年間で作りあげてきた新庄野球は完成に近づいていた。
だがソフトバンクの壁は厚かった。