宝塚歌劇星組スター・天飛華音(あまと・かのん)主演のミュージカル・ヘリテージ「『アレクサンダー』―天上の王国―」が30日、兵庫・宝塚市の宝塚バウホールで開幕した。
入団10年目の天飛の東上初主演記念作は、赤石路代氏の人気コミック「アレクサンダー大王―天上の王国―」をミュージカル化。
アレクサンダーはなぜ生涯をかけて、「世界一の王国」を築くという壮大な夢を追い続けたのか。人の心を読む不思議な力を持つ盟友・ヘファイスティオン(稀惺かずと)や、ロードスの孤高の女傭兵・サーヌ(瑠璃花夏)との出会いを経て、まだ王子だった頃のアレクサンダーが、果てしない夢を抱くに至ったその真実と愛を、ドラマティックに描き出す。
天飛は若く無邪気な王子から王へと変わりゆく様を丁寧に表現。また、不思議な力を持つ盟友を稀惺(きしょう)が表情豊かに演じ、見る者を物語りに引き込んでいる。公演は同所で10月12日まで。東京公演は10月21~27日、東京建物Brillia HALLで上演される。