◆第78回秋季全道高校野球大会札幌地区予選 ▽Cブロック代表決定戦 札幌日大10―9酪農学園大とわの森三愛(30日・札幌円山)

 酪農学園大とわの森三愛が9―10で札幌日大に敗れ、2年ぶりの全道大会出場を逃した。公式戦初登板初先発の左腕・東海成(2年)が4回4安打9四死球6失点(自責点4)。

打線は相手の9安打を上回る15安打を放ったが、投手陣が14四死球5暴投と乱れ、あと一歩及ばなかった。

 強豪相手に対し“秘密兵器”として先発を託された東だったが、立ち上がりから制球に苦しんだ。1回無死から三塁打と失策でいきなり先制を許すと、その後6四死球を与えて一挙4失点。「マウンドの土の硬さに対応できなくて、四球を連発してしまった。申し訳ない」と悔やんだ。

 フォームを修正し2回は無失点に抑えたものの、3回は四球からピンチを招き犠飛で失点。4回は先頭打者の二塁打から一死後に適時打を浴びた。直球は最速138キロを計測したが終始制球が定まらず、前田康晴監督も「本来の姿からはほど遠い。まだまだ甘ちゃんですね。チームを勝ちに持って行けなかったことをどれぐらい感じて冬にやれるか」と話した。

 共和町出身。余市シニア時代は北照の最速149キロ右腕・中谷嘉希とチームメートで、3番手投手だった。

それでも、高校で着実に成長を遂げ練習試合では140キロ台前半をマークしており、「長いイニング投げてチームを勝たせる投手になりたい。アベレージで140キロ以上、MAXで150キロ出せるように頑張りたい」と成長を誓っていた。

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