中村勘九郎「中村屋の後ろには、偉大で優しい男がいた」、事務所創業者・田中亨さん偲ぶ会で惜別メッセージ
ファーンウッドの創業者・田中亨さんを偲ぶ会の祭壇 画像（1枚）

　歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助の所属事務所「ファーンウッド」の創業者で３月４日にうっ血性心不全で死去した田中亨さん（享年７９）を偲ぶ会が３０日、東京・浅草公会堂で行われた。

　１８代目中村勘三郎さん（享年５７）が熱望した移動式の芝居小屋「平成中村座」を実現させるなど、４５年間にわたり中村屋を支えた田中さんを偲び、約５００人が参列。

自宅が近所で家族ぐるみの親交があった俳優の永島敏行は「田中さんは夢を語り、夢を実現させた人。天性のマネジャー、天性のプロデューサーでした」と弔辞を述べた。

　物心つく前からの付き合いとなる勘九郎は「コクーン歌舞伎、平成中村座、松本大歌舞伎、赤坂大歌舞伎など、父（勘三郎さん）が発想したことを形にしていた。中村屋の後ろには、偉大で優しい男がいたことを忘れないでください」とあいさつ。青木功氏、串田和美、笹野高史、渡辺えり、江川卓氏、中村芝翫、片岡亀蔵、澤村精四郎らも参列した。

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