テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は2日、自民党総裁選候補の小泉進次郎農相を巡り、週刊文春電子版が小泉氏が会長を務める自民党神奈川県連の側近議員が総裁選で主に高市派の党員826人を離党させていたと9月30日に報じたことを伝えた。

 小泉氏は神奈川県連の会長を務める。

小泉氏は1日にこの記事に対し「著しく事実に反する」と抗議するコメントを発表し代理人弁護士と相談の上、記事の訂正を要求するとした。

 また、県連は1日に記者会見し「県連のミスで有権者の大幅訂正が出て、混乱を招いたことをおわびする」と謝罪した。

 スタジオでは文春が報道した内容、経緯を紹介した。それによると、昨年10月に神奈川9区の支部長だった元議員が衆院選で落選し支部長が交代した。今年6月にその元議員が勧誘などをした826人の党員について「離党手続き」が行われていた。そして9月22日に自民党総裁選が告示された。同月26日ごろになり党員から「投票用紙が届かない」という声が相次ぎ離党が発覚した。すぐに速達で「投票用紙」を送るなど復党手続きを取ったが30日に週刊文春電子版が報道した。

 文春は「小泉氏の側近が党員826人(9割が高市派)を勝手に離党させていた」と報じたが神奈川県連側は「小泉さんを利するようなことで離党させたという題がついていたが印象操作だ」と反論していると番組は伝えた。

 さらに本来の自民党の離党手続きを紹介。それによると原則として本人が離党届を提出。あるいは党費未払いだと離党扱いになると伝えた。

 この問題についてコメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「なんか、こういう話ばっかりだっていうのが残念なんです」とし、今回の報道について「意図的にやったっていうことを裏付けるにはちょっと弱いかなと思うんですけど」と指摘した。さらに「こういう話ばっかりになっていることが総裁選弱いなって感じがする」とコメントした。

 その上で「実質、日本の総理を選ぶ選挙ですから、党員しか投票できないっていうところも特殊ですけどもうちょっと日本をどうするか?っていう話をきっちりやってほしい」と提言していた。

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