バレーボールSVリーグの開幕へ向けてのオープニングカンファレンスが2日、都内で行われ、ヴォレアス北海道からは代表選手として、リベロの荒尾怜音(24)が登壇。25日のジェイテクトSTINGS愛知との開幕戦(リクルートスタッフィングリック&スー旭川体育館)に向けて「旭川で開幕戦を迎えられるのは嬉しい。

全員で同じベクトルに向いて戦いたい」と意気込んだ。

 昨季はコロナ禍の影響で続いていた債務超過の財務状況が問題視され、10チームで唯一「継続審議」の対象となっていた。ライセンス不交付となる恐れもあったが、増資計画などを盛り込んだ債務超過解消の計画が再審査で認められ、4月に交付されることが決まった。

 苦境を乗り越えた一人として荒尾は「SVリーグで戦えることが当たり前ではないということが、どのチームよりも分かっていると思う。選手の頑張りだけでなく、運営やスポンサーの方々の支えがあってこそ。その恩返しがしたい」とかみしめるように言った。

 不安の中で戦った昨季は8勝36敗で10チーム中最下位だった。今季は浮上あるのみだ。キーワードは「成長にフォーカスすること」。荒尾は「(最下位を)いい意味にとらえてチャレンジャー精神で面白いバレーをやりたい」と目を輝かせた。(甲斐 毅彦)

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