今月限りで現役を引退する石神深一騎手=美浦・フリー=が、今週末に騎乗する2鞍がジョッキーとして最後のレースとなる。

 土日ともに京都でプレー。

土曜4Rはゴールドブリーズ(牡8歳、美浦・深山雅史厩舎、父トゥザワールド)、日曜4Rはフジフォンテ(セン7歳、美浦・粕谷昌央厩舎、父ロージズインメイ)の手綱を執る。石神深騎手は「いつも通り平常心です。最後に勝てればもちろん最高ですけど、欲張っていいことがあった試しがないので(苦笑)。自然体で行って勝つための準備と努力をして臨みたいです」と、静かに闘志を燃やした。

 最後の鞍となる日曜4Rのフジフォンテは、近2走連続3着と好走しており、相手ひとつでチャンスは十分にありそうだ。自ら手綱を執った美浦・坂路での最終追い切りは、57秒4―12秒9をマーク。「坂路主体の調教にしてから、着順が安定してきた。脚元の不安がなくこられている。馬も跳びが良くなりました。僕がずっと乗せてもらっているので、未勝利なので何とかしてあげたい」と、やはり力が入る。

 約25年間の騎手人生を振り返って、「こんなに面白い仕事はなかなかないと思う。そのなかでも、いい馬にたくさん乗せてもらってきました。

障害なので完走しただけでもうれしいし、勝った時の喜びは本当に大きいです。ましてや大きいレースを勝たせてもらいましたから。あの瞬間が味わえないのは、さみしいです」と感慨深げだ。さらに続けて「生まれ変わってもジョッキーになりたいという感じです。個人戦だけど、馬と二人三脚で複雑なスポーツであり、やることがいっぱいあって、やりがいはすごくありました」とかみ締めた。

 引退後は騎手時代に同期デビューした柄崎将寿調教師=美浦=のもと、同厩舎で助手となる。今後も馬と向き合い、“ひたむきに馬づくり”に励んでいく。(坂本 達洋)

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