宝塚歌劇雪組梅田芸術劇場公演「波うららかに、めおと日和」が、30日まで上演中だ。西香はち氏の同名コミックが原作。

昭和初期を舞台に、交際ゼロ日婚からスタートした新婚夫婦の甘酸っぱい時間を描いたラブコメディーだ。ドラマ化もされ人気を博した作品が舞台化された。

 本公演はトップ娘役・音彩唯(ねいろ・ゆい)のプレお披露目公演。新婚夫婦のドギマギしている感じが、トップスター・朝美絢(あさみ・じゅん)とトップコンビを組んで日の浅い初々しい感じにピタリとはまっている。江端瀧昌を演じる朝美は、なつ美役の音彩について「これまで2回ほど組ませていただいているので、お芝居や歌、ダンスはすごくしっくりくる部分がある」と歓迎。「(音彩の)ちょっとまだ緊張して頑張っている姿に、私自身も、瀧昌としてもすごく勇気をもらっているので、今の関係性をこの作品に生かしていきたい」と穏やかにほほ笑んだ。

 何種類もの軍服姿が楽しめるのも本作ならでは。朝美は「いろいろな時代や、国の軍服を今までも着させていただいたんですけれども、今回、日本の軍人さんの軍服というのは初めて。すごくカチッと身が引き締まります」と姿勢を正す。音彩はポスター撮影の時に、朝美の軍服姿に感動したことを明かし「まだまだ違う軍服の朝美さんがいらっしゃったんだと思って、かっこいいです」と胸をときめかせた。

 瀧昌の同僚・深見龍之介を縣千(あがた・せん)が軽妙に演じており、新婚の瀧昌をいじる息のあったやりとりがほほ笑ましい。また、昭和を代表する名曲の数々が舞台を彩っている。

瀧昌やなつ美の、戸惑っている心の声が漏れ出るシーンではクスッと。の夜の緊迫したシーンでは見入ってしまうほどの迫真の演技。硬軟自在に演じ分ける新トップコンビが、雪組の新しい時代をスタートさせた。(ペン&カメラ・古田 尚)

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