米プロフットボールNFL入りを目指すハワイ大の松澤寛政が25日(日本時間26日)、ラスベガス・レイダースとドラフト外で契約した。ハワイ大が公式SNSで発表し、「おめでとう、松澤選手」と記した。

 25日(日本時間26日)、ピッツバーグで行われていたドラフト会議では、日本人初の指名が期待されたが、指名を受けることはなかった。その直後の契約発表となった。今後はレイダースのキャンプに参加するなどして、開幕登録枠(ロースター)入りを目指していく。

 NFLは、これまで米4大プロスポーツで唯一、日本人がプレーしたことのなかった“未開の地”。その領域に超異色の道程で挑み続けてきたのが松澤だ。

 高校まではサッカー部でアメフトはまったくの未経験だった。大学受験に失敗し、20歳の時に訪れた米国でNFLの試合を観戦し、運命的にアメフトと出合い、転向した。日本に帰国後はステーキハウスでアルバイトをしながら、独学で「YouTube」などを参考に公園で練習し、自身のハイライト映像をつくり、全米の大学に送ってアピール。前代未聞とも言える形で最高峰への夢を紡いできた。

 21年8月、オハイオ州のホッキング・カレッジから声がかかり、足がかりをつくると、その後、ハワイ大に編入。25年シーズンは、開幕から25本連続でフィールドゴール(FG)を成功させるなど、29回中27回成功し、計121得点を挙げた。同大で初めてとなるオールアメリカンにも選出されるなど、一躍、注目のキッカーとなっていた。

異端のキッカーの壮大な夢が、大きく動き出した。

 ◆松澤寛政(まつざわ・かんせい)1999年1月8日生まれ、千葉県市川市出身。27歳。千葉・幕張総合高時代は、サッカー部に所属し、FWとして県ベスト8。22年にオハイオ州ホッキングカレッジに入学。2023年にハワイ大に編入した。愛称は“Tokyo Toe”。188センチ、90キロ。

 ◆NFL(ナショナル・フットボール・リーグ) 米国のプロアメリカンフットボールリーグ。1920年に創立。参加チームは全32チームで2つのカンファレンスに16チームずつが所属。米4大プロスポーツでもっとも人気が高い。

9月からレギュラーシーズン(17試合)を経て、プレーオフを勝ち上がり、2月のスーパーボウル(優勝決定戦)で年間王者を決める。

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