◆第152回ケンタッキーダービー・G1(5月2日、チャーチルダウンズ競馬場・ダート2000メートル)

 2年ぶりの挑戦に、胸が高鳴る。ワンダーディーン(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父ディーマジェスティ)とケンタッキーダービーに臨む坂井瑠星騎手。

これまで同馬に騎乗したことはなかったが、大一番で手綱を託された。「出られるのは光栄なことですし、ありがたい」と、感謝を口にする。

 世界を飛び回る28歳にとっても格別なレースだ。初めてチャンスをつかんだのは23年。騎乗予定だったコンティノアールは出走取消になったが、スタンドからの景色、盛り上がりに圧倒された。翌年にはフォーエバーヤングで参戦。鼻+鼻差の3着は、最も勝利に近づいた歴史的な大健闘だったが、喜びより悔しさが上回った。

 これまで、JRAの日本人騎手で騎乗したのは武豊(95、16年)と自身のみ。今年は2歳下の西村淳也騎手がダノンバーボンに乗るが「今の淳也の歳でフォーエバーヤングに乗っていたと考えたらすごい」と重みをかみしめる。

 初騎乗からの2年間でサウジC連覇、ブリーダーズCクラシック制覇を達成。国境を超えた存在感を持つジョッキーになった。「行くからには、いいレースができるように頑張りたい」。

世界最大級の競馬の祭典にも、堂々と挑む。(水納 愛美)

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