レスリング 明治杯全日本選抜選手権 最終日(24日、東京・駒沢体育館)

 世界選手権(10月・カザフスタン・アスタナ)代表、愛知・名古屋アジア大会(9月)選考会を兼ねて行い、女子57キロ級決勝で24年パリ五輪金メダルの藤波朱理(レスター)が、大けがを乗り越えて、153連勝で社会人初Vを果たした。昨年12月の全日本選手権も制しており、世界選手権、アジア大会代表に内定した。

 決勝も自身が開発に携わった「赤レンジャーみたい」と話したニュー「シングレット」を着て登場。永本聖奈(アイシン)と対戦し、素早いタックルから流れをつくり、ポイントを重ね勝利した。

 準々決勝から3試合危なげなく勝ち上がったように見えたが、大会3週間前の練習中に左膝の靱帯(じんたい)を痛めたことを告白した。「3週間前に膝にけがをしてしまって…。やっと足首が治って、明治杯に向けてやっている時にケガをしてしまって、その時は本当に歩けない状態になってしまった」と振り返る。

 ただ、「その瞬間はなんでまたここで自分がと思ってしまったが、その時に初めて応援してくれている人の顔が浮かんで…。今までの自分だったらもういいやって思ってしまったと思うんですが、顔が浮かんでじゃあどうするかとなった時に周りの人が協力してくれた。いろんな人のおかげでレスリングができていることを学びました」と前を向き戦い抜いた。

 これで、世界選手権、アジア大会の代表に内定した。三重出身でアジア大会の会場はほぼ地元。「地元で行われる大会。厳しい戦いになると思いますがそれも含めて楽しみたいですし、地元の応援してくださる人の前で勝つ姿を想像しながらやっていきたいなと思います」と強い思いを胸に、再び世界に打って出る。

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