新日本プロレスは27日、親会社のブシロードがテレビ朝日とサイバーエージェントに株式譲渡することを発表した。正式な譲渡日は6月30日を予定している。

 ブシロードは、新日本プロレスの7割の株を所有する筆頭株主。同社によると保有株式数は「1050万400株」だった。

 今回、すでに22・7%の大株主だったテレビ朝日とサイバーエージェントにすべて売却し譲渡価額は合計で35億9700万円とブシロードは発表した。

 内訳は、テレビ朝日が355万200株、譲渡価格は、約12億1600万円。サイバーエージェントは695万200株で価格は約23億8000万円。

 これにより、テレビ朝日は、これまでの22・7%から40%を超える筆頭株主となる。

 ブシロードは、今回の株式譲渡に至った理由を「当社は、2012 年に新日本プロレスリングを連結子会社化して以降、経営体制の刷新、及び所属選手の育成・発掘等を通じた新日本プロレスリングの企業価値向上に注力してまいりました。その結果、若きスター選手の台頭や、東京ドーム興行における 1998 年以来の超満員札止めを記録するなど、新日本プロレスリングの事業基盤及びブランド価値は強固なものへと成長いたしました。

 一方で、近年のグローバルなプロレス・エンターテインメント市場においては、映像資産の活用や配信プラットフォームを通じた多角的な収益化が、新日本プロレスリングのさらなる企業価値向上に不可欠な要素となっております。

 このような事業環境の変化を勘案し、当社グループにおける事業ポートフォリオの最適化を進める中で、様々な選択肢を慎重に検討してまいりました。その結果、新日本プロレスリングが当社の連結子会社となって以降、前述のとおり新日本プロレスリングの事業基盤及びブランド価値は強固なものへと成長しており、当社としましては、新日本プロレスリングの企業価値向上において相応の役割を達成することができたと認識するに至ったことに加え、新日本プロレスリングにおける映像資産の活用や配信プラットフォームを通じた多角的な収益化を目指す観点からは、かねてより新日本プロレスリングの主要株主であり、強固な放送・映像事業基盤を有するテレビ朝日、及び優れたデジタルメディア運営ノウハウを持つサイバーエージェントのもとで新日本プロレスリングの事業を展開することが、新日本プロレスリングの企業価値の映像・デジタル戦略を最大化させ、持続的な成長とさらなる企業価値向上を実現するための最善の選択であると判断し、本株式譲渡を行うことを決定いたしました」との声明を発表した。

 ブシロードは今年4月に女子プロレス団体「スターダム」の全株式を取得した。

今後、同社はスポーツ事業として「スターダム」の運営をさらに強化するものと見られる。

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