米アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」が25日、東京・港区三田のMoN Takanawaでオープニングセレモニーを行い開幕した。

 冒頭で、映画祭代表をつとめる俳優・別所哲也をAI化したショートフィルム「CINEMA TRAVELER」を上映。

“AI別所哲也”が様々な映画の世界を旅するフィルムだが、別所は「僕自身の俳優の表現のライバルは、(AIが学習するデータとなる)自らが積み上げてきた表現に突入したんですね」としみじみ。今回の映画祭のテーマは「シネマエンジニアリング」となっていることもあり、「映画体験の真の価値とは一体何なのか、一緒に考えていく、そんな映画祭にしてもらいたいと思います」と出席者に語りかけた。

 この日のオープニングセレモニーには、映画祭参加企業等からのアワード受賞者が登壇。「TAKANAWA GATEWAY CITYアワード」を受賞した是枝裕和監督は、カンヌ映画祭への出席から帰国後その足でセレモニーに出席。「僕は作りたいものを作るだけですが、監督が作りたいものを作りたいと言ってるだけでは映画はできない。支えてくれるスタッフ、作品を発表してくれる映画祭などいろいろな方が映画に関わってくれていることを意識し、自分がどういう責任を持ってるのかをいつも頭に置いて新しい作品を生み出していけたらと思います」とあいさつした。

 また、自らのライブの幕間映像の制作から発展し、「SHORT Film Project BREAK SHOT」で映画監督としてデビューしたお笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるま、ショートフィルム「私たちが麺処まろに通うまでに至った件」をプロデュースした俳優の斎藤工、特別賞を受賞した、能楽の始祖・世阿弥の幼少期を描いたアニメ「ワールド イズ ダンシング」の声優、花守ゆみりと土屋神葉など、多彩な顔ぶれがセレモニーに姿を見せ、ジャンルを超えたクリエイター活動の広がりを感じさせた。

 映画祭のコンペティションには来年のアカデミー賞へのノミネート権とグランプリ(ジョージ・ルーカス賞)をかけて、250本あまりのフィルムがラインアップされた。6月9日まで、MoN Takanawaのほか原宿、赤坂など様々な会場やオンラインで上映を行い、同10日にアワードセレモニーを行って閉幕する。

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