将棋の伊藤匠二冠=叡王、王座=が28日、第67期王位戦七番勝負への挑戦権を獲得した。

 この日、東京・渋谷区の将棋会館で行われた挑戦者決定戦で、羽生善治九段に勝利。

挑決出場を争うリーグは大混戦で、伊藤のいた白組は3者プレーオフ。2連勝して、挑決に臨み「終盤まできわどい競り際の将棋が多かった。難しい将棋だったけど、挑戦権をとれて幸運だと思う」と喜び、羽生との対戦機会にも「うれしいこと。今日のような挑戦者決定戦という大きな舞台でできたのは自信になる」とうなずいた。

 2日制の対局は竜王戦以来2年半ぶりで、その時と同じ藤井聡太六冠=竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将=に挑戦する。「前回は競り合いの将棋にできなかった。(藤井に)かなり深いところまで読まれていた」と分析。1日制では伊藤が藤井から2年連続でタイトルを奪取していることから、伊藤の優れている点について聞かれると「あまりないと思うけど…奪取したのはどちらもフルセットなので、自分の方が運を持っているんじゃないか」と悩みながら回答した。

 番勝負では、静岡・浜松市、北海道・登別市など全国を転戦する。「初めて訪れるところばかり。なかなか行く機会がないところが多いので、そういうところで対局できるのはありがたい」と感謝。「藤井王位とタイトル戦で戦うのを常に目標にしている。

出るからには終盤までもつれるような、面白い将棋をしたい。内容もスコアも拮抗(きっこう)したシリーズできたら」と意気込んだ。

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