大相撲の幕内・玉鷲(片男波)が5日、東京・墨田区の部屋で稽古を行った。41歳の鉄人は、名古屋場所(7月12日初日・IGアリーナ)で十両陥落が決定的となっているが「また前向きな気持ちで一生懸命稽古して、1場所で戻りたいという気持ちで頑張りたい」と返り入幕へ闘志を燃やした。

 幕内在位100場所目となった先場所は、西前頭13枚目で初日から9連敗を喫するなど、2勝13敗と苦しんだ。初日の前日に右ふくらはぎを痛めた影響も感じさせたが、場所中はけがについて言及してこなかった。この日「痛くないと言うのはウソになってしまうので、もちろん痛かった」と明かしつつ、「場所の前半ぐらいでだいぶ良くなったので。そこからは自分の相撲の弱さ。本当に脚のせいじゃなくて、自分の弱さですね」と受け止めた。

 黒星が大きく先行し、悔しい結果とはなったが、連日館内を包んだ温かい拍手と声援が支えになったと感謝した。場所後は「ゆっくり休んだ」と静養し、今月3日から始動。この日は四股やすり足、基礎運動で汗を流した。患部は「だいぶ良くなった。痛みより怖さがあるので、やりながら忘れて、だんだん自分の形を作っていきたい」と徐々に負荷をかけていく考えだ。

 今月13、14日にはパリ公演も控えている。「それもまた楽しみ。

パリはバターを使った料理が多い。バターが好きなので、ミシュランのお店に行って食べてみたい」と笑顔を見せた41歳。歴代3位の幕内連続出場記録(1152回)を持ち、来場所で十両の土俵に上がれば2013年夏場所以来、13年ぶりとなるが「甘くないと思っている。冷静に、落ち着いて頑張っていきたい。チャレンジですね」と腕をぶした。(林 直史)

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