競泳 ▽日本選手権 最終日(7日、東京アクアティクスセンター)

 女子50メートル平泳ぎ決勝が行われ、日本記録保持者の鈴木聡美(ミキハウス)が30秒39で優勝し、女子では史上初となる大会9連覇を達成した。100メートル、200メートルと合わせ、今大会平泳ぎ3冠を達成。

28年ロサンゼルス五輪でメダル獲得を目指す35歳のベテランが、歴史に名を刻んだ。

レース後には「現状では一番速いタイムが出せた。普段の練習からしっかりやっている自信が一番の要因。課題はあるがクリアしていけるように、夏の本番に向けて頑張りたい。2ケタ(大会10連覇)を狙っていきたい」とほほ笑んだ。

 12年ロンドン五輪では200メートルで銀メダル、100メートルと400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得。日本競泳女子史上初の1大会で3個のメダルを獲得した。唯一、日本記録を持つ50メートルはロス五輪で正式種目に採用。予選は31秒16をマークするも泳ぎには納得がいかず。「絶対に負けたくない。強い思いを抱きながら、誰よりもぶっ飛ばしたい」と笑い飛ばしながら決勝への思いを語っていた。

 力強いキック力を武器に、ロンドン五輪でメダルを獲得するなど、数々の成績を残してきた。

だが、今年3月の日本選手権後は上半身の強化に取り組んだ。プールでの練習を多く取り入れ、個人メドレーやクロールなど専門外の種目を毎日泳ぎ続けた。「ここに至るまで必ずその項目が入っていた。またこの強化かと思いながら練習をやっていた」とハードワークだったが、洋服が着づらくなるほど体は大きくなるなど、35歳になっても成長を続ける。

 24年パリ五輪には日本競泳界最年長の33歳で出場。昨夏の世界選手権では100メートル決勝で自己ベストを更新して4位に入るなど、世界のトップで戦い続ける。35歳でも戦える秘訣(ひけつ)を問われると「ちゃんと練習をやってるから」とシンプルな回答。「ベテランだから効率よくという考えはあるが、山梨学院大の練習を経てロンドン五輪で3つのメダルを獲得した実績がある。その練習を今更やめて新たにやっていこうとしたら、絶対に自分のレベルは落ちる。その練習を続けることで今の私がある」と語っていた。鈴木のテーマは「年齢という概念を覆す」。今後も年齢にとらわれず、様々な記録を残していくだろう。

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