オランダ戦の注目ポイントを担当記者3人がそれぞれポジション別に「占う」。日本代表のキーマンは、オランダの脅威となる選手を崩し、止めることができるのか。

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【不動の綺世、ジョーカーに小川】

 森保ジャパンに不動の1トップがいることは大きい。FW上田は、劣勢予想の強豪オランダ戦について「(プレーを)変える必要はない。前回のW杯が終わり、監督、選手も(半数が)同じで戦術をアップデートしてきた。ここで、じゃあ全員で守りましょうというのはない」と真っ向勝負を宣言。22年カタールW杯のドイツ戦、スペイン戦のように、ほとんどボールを持たれ、相手が油断したところを奇襲するという戦法ではなく、攻撃面でも最初は五分五分の戦いになりそうだ。

 上田は今季、オランダリーグで25得点をマークして得点王に輝いた。オランダ代表には、国内リーグ以上のレベルの選手たちがそろうが、そこは1・5列目のMF久保、伊東らとの連係で崩しにかかる。途中出場見込みのFW小川は「DFファンダイクはトッププレーヤーだが、ちょっとサボるところや付け入る隙はある」という。静かに勝負を決める場面を思い描いている。(岩原 正幸)

  【海舟がラインデルス上回れるか】中盤対決で鍵を握るのは、ボランチのMF佐野海舟だろう。オレンジ軍団の中盤で要警戒はMFラインデルス。トップ下気味のポジションからドリブル、パスで違いを作り、高精度のミドルも武器とする。

ハイレベルな万能型プレーヤーだが、“デュエル(対人守備)王”の佐野が圧倒的な運動量とボール奪取能力で上回ることができれば、高い位置から一気にカウンター攻撃を仕掛けられる。また、ボランチでコンビを組むMF鎌田が自由にボールを持つ時間を作り、ゲームメイク能力を際立たせることができれば、日本のチャンスは確実に増えるはずだ。

 ラインデルスと中盤を構成する、デヨング、フラフェンベルクも世界屈指の実力を誇るだけに、2枚のシャドー(1トップ後方)の選手も含めた中央の4人がいかに攻守で上回れるかが、勝敗を左右する。(後藤 亮太)

 【伝統3トップ封じで勝機見える】GK鈴木彩、DF谷口らを中心とした日本守備陣が、オランダ伝統の3トップに挑む。サイド攻撃が特徴のオランダは、左ウィングにFWハクポ、右ウィングに代表キャリアはまだ2試合の“秘密兵器”FWシュメルビルを擁し、センターFWマレンを含めたスピードあふれる“3本の矢”が日本ゴールに迫る。

 日本の守備陣は不動の守護神GK鈴木彩、左に伊藤、中央に谷口、右に渡辺、または冨安の先発が濃厚。日本屈指の快足を誇るDF伊藤がスピード系FWシュメルビルを抑え込み、粘り強い渡辺か、負傷さえなければ日本最高のDF・冨安がハクポ得意のカットインを封じれば、勝機は見えてくる。

 またマレンは、直近2試合の親善試合で数々の決定機を外しており、不振に陥っている。経験豊富な谷口が、ラインの駆け引きなどでマレンにストレスをかけ続ければ、オランダの得点確率は大きく下がるはずだ。(金川 誉)

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