北中米W杯に臨む日本代表は12日(日本時間13日)、ベース合宿地ナッシュビルで大半を非公開とし、調整した。練習後は14日(同15日)のオランダとの1次リーグ(L)初戦に備えてダラス入りした。

MF久保建英(25)=Rソシエダード=は「ニュートラルな観客を味方につけられるようなサッカーができたら」と話しており、“エンタメの本場”で全米を味方につける戦いをチームで目指していく。2度目の大舞台に臨む決意を、後藤亮太記者が「見た」。

 この3年半で積み重ねてきた確かな自信は、久保の表情と言葉に表れている。冒頭15分公開された練習ではボール回しでいつもと変わらず巧みなボールタッチを披露し、落ち着いた表情でダラスへ向かうバスに乗り込んだ。チーム最年少21歳で出場した22年カタールW杯を経て、第2次森保ジャパンの中心として迎える2度目の大舞台。その姿からは風格すら漂う。「前回は初めまして感がありましたけど、今はW杯に出て当たり前だって思えるくらいの選手になっている」と自負するように、勝敗の鍵を握る選手となった。

 チームが目標に掲げる「W杯優勝」に向け、最重要なのが初戦、オランダ戦だ。以前に久保が「初戦の勝ち点3と、3試合目の勝ち点3は同じように見えて、全然気持ち的には違うと思う。初戦の勝ち点3は大事になってくる」と語っていたように、日本は過去7大会のうち、初戦に勝利した3大会はいずれも1次Lを突破。優勝候補の一角を撃破することが出来れば、間違いなく決勝トーナメント(T)進出は近づく。

 実力勝負に加えて、“エンタメの本場”を味方に付ける。

前回大会は、W杯だけが持つ会場の熱気に「大規模なお祭りみたいな感覚になって、ちょっと雰囲気に見とれてしまった」という反省がある。初戦を前に「(米国は)エンタメの世界最高峰だと思うので、のまれないようにしたい」と警戒しつつも、2度目だからこその逆転の発想もある。

 「ニュートラルな観客を味方につけられるようなサッカーができたらなと思います」

 日本の攻守で一体感のある戦い、久保だからこそ出来るワクワクさせるようなプレーで、スタジアムに大きなうねりを起こす。そして、日本を後押しする熱気を勝利への原動力とする。

 ナッシュビル入り後は、報道陣から前回は肩に力が入っていたように見えたと言われると「それで言うと、前回は(直前で左)肩を脱臼してたので力が入らなかったですけど。どうでしょう、こんなね、軽口を言えるくらいにはリラックスしてるとは思う」と笑顔で返すなど、心身ともに充実した状態で迎えるW杯。全世界の注目を追い風にして、久保が日本の勝利を引き寄せる。(後藤 亮太)

 〇…在ロサンゼルス日本国総領事館が13日、公式SNSを更新。日本にゆかりのあるスポーツ選手らがW杯に臨む森保ジャパンにエールを送る様子を公開。ドジャース・大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、エンゼルスの菊池雄星も登場し、動画で「がんばれ!SAMURAI BLUE」と声をそろえて力強く後押しした。

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