バスケットボール男子のW杯アジア地区予選へ向けた強化合宿が19日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、報道陣に公開された。18日に追加招集が発表された2大会連続五輪出場の比江島慎(宇都宮)は24年11月のアジア・カップ予選以来、約2年ぶりに代表活動に参加。

代表引退を示唆していたが、「ウィンドー3の重要性は大きい。自分が少しでも力になれればという思いで今ここにいる」と桶谷大ヘッドコーチからの熱烈オファーもあり、合宿参加を決断した。

 W杯予選は韓国、中国、台湾とともにBグループを戦い、3勝1敗で首位に立っている。上位3チームが2次ラウンドに進むが、気は抜けない。7月3日に中国、同6日に韓国とともにアウェーで対戦。2連敗すれば敗退の可能性も残っているだけに「危機感を持ってやらないといけない。最終ゴールはオリンピックで世界に勝つこと。その第一歩だと思うし、(代表に)選ばれればしっかり責任を持ってプレーしたい」と最年長の35歳としてチームを引っ張る構えを示した。

 合宿参加を決めたのは3日前の16日。桶谷ヘッドコーチや吉本泰輔アシスタントコーチと何度も話し合いを重ね、力が必要だと猛プッシュを受けた。「今の段階であれば若手よりは、日本のためにプレーができる。年齢を重ねてキレは落ちているが、その分、いろんな技術でカバーしている。

貢献できる自信はある」とW杯出場のためにユニホームを着る決断をした。ともに長年代表でプレーしてきた渡辺雄太(千葉J)は「サプライズでした」と追加招集を驚きつつも「一緒に中国、韓国に行って代表のユニホームを着てプレーしたい」と“代表復帰”を歓迎した。

 直前まで今夏はオフの予定。当初はサッカー好きなこともあり、北中米W杯を現地まで観戦に行く予定だったと明かした。「(日本が)勝ち上がっていれば、ベスト16をかけ(32強)の時にいこうかなと。もしかしたら残って、ベスト8かけ(16強)、歴史的な瞬間を見ようかなと」と日本史上初のベスト8進出を生で見届ける計画を立てていたという。熱望していたサッカーW杯観戦を断念し、本職のW杯出場への尽力を決断。「精いっぱい国のためにプレーをすることで、盛り上がってくれたり元気づけることができれば。サッカーみたいに日本一丸となってW杯に向けていければ」と経験豊富な実力者がウィンドー3突破へ導く。

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