◆サッカー北中米W杯▽1次リーグF組 日本4―0チュニジア(20日、モンテレイ競技場)
8大会連続8度目のW杯出場の日本代表は、1次リーグ第2戦でチュニジア代表に4―0で快勝し、勝ち点を4に伸ばした。4点差はアジア勢最大得点差勝利。
元日本代表MFの北澤豪氏は、かつて、日の丸を背負って共に戦った盟友の森保一監督の采配を称賛。「引いて守るチュニジアに対し、前線でボールを受けられる鎌田を2列目に配置したことで攻撃が活性化した」と分析した。また、選手と選手を支えるスタッフ全員の力を高く評価した。
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森保監督の采配がズバリ当たった。
負傷のMF久保建英に代わって、オランダ戦でボランチだったMF鎌田を一列上げて左のシャドーに起用した。現代サッカーでは2列目の選手はスピードを持ち味とするタイプが多い中、鎌田はスピードよりも高い技術が強み。引いて守るチュニジアに対し、前線でボールを受けて、さばける鎌田を配置したことで攻撃が活性化した。左ヒールで決めた先制点も鎌田の優れた技術が発揮された。
鎌田のゴールをアシストしたMF中村も光った。タテに突破してからクロスでアシストを決めたが、中村にはカットインからの強烈なシュートもある。
FW上田の2得点も大きい。やはり、エースのゴールはチームに勢いをもたらす。上田自身も今後、さらに力を出しやすくなる。結果を残したことで強引にシュートを狙ってもいいし、我慢もできる。決勝トーナメントに向けて期待が高まる。
守備陣も安定していた。センターバックはオランダ戦から2人代わって、板倉と冨安が先発出場した。オランダ戦で先発した谷口と渡辺、2試合連続で先発出場の伊藤と全員がレベルが高く遜色がない。一時、センターバックが固定されたこともあったが、今は選手層が分厚くなった。勝ち進めばハードスケジュールになるが、誰が出場しても問題ない。
チュニジア戦は完勝したが、次のスウェーデンは決して侮れない。第2戦でオランダに1―5で大敗したが、シュート数は17―11、CK数は5―2とオランダを上回っている。フィニッシュの精度に欠けているが、攻撃の形は成立しているということだ。中4日で心身の切り替えが重要になる。
2戦を終えて、日本は持てる力を発揮できている。この日の鎌田のシャドー起用など、森保監督を支える戦力分析スタッフが機能している。直前に合流した町野を除けば、全選手のフィジカルコンディションは良好で、調整がうまくいっていることが分かる。
選手だけではなく、選手を支えるスタッフの力も大きい。ピッチの内外でチーム全員の力を結集して戦う。これが、日本の大きな強みだ。(スポーツ報知評論家)

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