◆サッカー北中米W杯▽1次リーグF組第3戦 日本1―1スウェーデン(26日、ダラス競技場)

 【ダラス(米テキサス州)25日=岡島智哉】日本はスウェーデンに1―1で引き分け、F組2位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。決勝T1回戦ではC組1位のブラジルと29日(日本時間30日)に対戦する。

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 裏カードの状況を睨みながらの森保一監督、スウェーデン・ポッター監督の両指揮官による紙一重の綱引きは見応えがあった。

 日本側は「オランダを上回っての1位突破がベスト」としつつ「敗戦による3位転落は絶対NG」の姿勢でキックオフ。対するスウェーデンは「1、2位突破がベスト」の構えでスタートし、こちらも「敗戦による勝ち点3止まりは絶対NG」の姿勢でスタートした。

 まず前半、裏カードでオランダが2点を先攻する。ここで日本の1位上がりは厳しい情勢となったが、引き分けでも勝ち上がりが決まるスウェーデンはリスクを冒さず、ロングボールを中心とした攻めを繰り返す。日本はこのリズムに付き合ってしまうような形となり、両チームに目立った決定機が生まれないまま0―0で前半を折り返した。

 しかし後半9分にチュニジアが1点を返し、その2分後に前田大然が先制点を挙げたことで、一気に筋書きが変わった。「チュニジア1―2オランダ」「日本1―0スウェーデン」というスコアになり、日本は「あと1点取れば1位」という状況になったのだ。

 しかし17分、今度はオランダが1点を追加。その直後にスウェーデンも同点に追いついたことで、日本の1位通過の夢はほぼ途絶える形となった。オランダが3点を取ったことにより、日本は(チュニジアの追い上げがないと仮定すると)1位上がりにあと3点が必要となったのだ。試合会場では「ピンポーン」という告知音とともに、オランダvsチュニジアの途中経過が速報されていた。

 ここで森保監督は、上田綺世、堂安律を後半21分に下げた。勝ち越しを狙うというよりも、次戦に向けた出場時間のコントロールという見方もできる交代だった。30分にはDF渡辺剛、長友佑都を投入し、ピッチに明確に「引き分けやむなし。絶対に失点するな」のサインを送った。

 一方のスウェーデンは「1、2位狙い」から「2位狙い」に変更。つまり、勝ち点3を奪い、日本をかわして2位に浮上することを狙ってきた。リスクある采配だったが、日本が守勢を強める交代策を切ったこともあり、一気につけ込むことを狙った。

 しかしGK鈴木彩艶の好セーブもあり、試合は1―1のまま進行。最後はスウェーデンベンチがピッチに「落ち着け」のジェスチャーを送り、試合を締める(引き分けやむなし)の合図を送った。

 結果的に試合は、日本とスウェーデンの双方にとって「ベスト」ではないものの「ベター」な形で決着することになった。(岡島 智哉)

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