◆サッカー北中米W杯▽1次リーグF組第3戦 日本1―1スウェーデン(26日、ダラス競技場)
日本代表MF前田大然(28)が先発起用に応え、価値ある先制点を奪った。後半11分、GKとの1対1を制した。
千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかなかった。0―0の後半11分、前田はMF堂安のスルーパスに合わせ、タイミングよく抜け出した。GKとの1対1は「トラップだけ集中しようと。トラップは決まったので、後は流し込むだけでした」。均衡を破るゴールにスタジアムが揺れた。
2試合ぶりとなる先発のピッチ。持ち味のスピードを存分に発揮し、攻守両面で相手の脅威となった。国際サッカー連盟によると、時速20キロ以上で走った「スプリント」の回数は両チーム最多95回。貴重な先制点は、W杯での日本代表史上3人目となる複数大会でのゴール。チームとしても18年ロシア大会の1大会最多ゴール(6点)を更新する、今大会7点目となった。
FWの番号として定着する「背番号11」だが、日本に限れば過去W杯7大会25試合で通算1ゴールのみ。
今でも鮮明に記憶に残っているW杯の光景がある。10年南アフリカ大会のデンマーク戦で、MF本田圭佑が決めたFKだ。当時、中学1年生だった前田は、無回転の軌道でゴールに吸い込まれた衝撃的なFKに大興奮。次の日には両親に頼み込み、公式使用球「ジャブラニ」(アディダス社)を購入してもらった。
W杯のゴールが持つ力を体感しているからこそ、「逆に今回ゴールを決めて、小さい子供たちが、あのボール(北中米W杯公式球・トリオンダ)を買おうと思ってもらえるように頑張りたい」と語る。あの日の自分のように、サッカー少年少女の記憶に残るゴールを決める―。前回のカタール大会クロアチア戦に続く、大舞台でのゴールが日本に力を与えた。
PK戦で敗れたクロアチア戦に続き、この日も自身のゴールで勝利に導くことはできなかった。「決勝トーナメント進出はうれしいけど、次に勝たないと突破した意味がない」。

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