◆全国高校野球選手権静岡大会▽1回戦 清水東10―0沼津工・熱海(5回コールド)(4日・ちゅ~るスタジアム清水)

 熱戦の火ぶたが切られ、1回戦21試合が行われた。浜松大平台は新居・佐久間を6―1で下し、2019年以来(20年の特別大会除く)7年ぶりの「夏1勝」。

10人きょうだいで、この日が18歳の誕生日だったエース・小岩聖鈴(せれい、3年)が6回9奪三振と好投した。清水東の佐野翔太投手(2年)は沼津工・熱海の連合チーム相手に、5回参考記録ながら完全試合を達成。浜松学院興誠は4番・冨田厳武(げんぶ)左翼手(3年)が2安打4打点と活躍し、6―0で湖西に快勝した。5日は1回戦残り21試合が行われる。

 清水東の2年生エース・佐野が大記録達成だ。5回参考ながら完全試合に「力を抜いて投げられました。テンポ良く試合を運べました」と試合後は気持ちよさそうに汗を拭った。

 最速は130キロに満たないが、持ち味の制球力を存分に発揮した。打者15人に対しわずか49球。内野ゴロ6、内野フライ2、内野へのライナー2、外野フライ2、3奪三振で相手打線を料理した。「ノーヒットを目指そうという考えはなく、勝つことだけを考えていた」と快挙にも冷静だ。

 178センチ、61キロと体もまだ発展途上の右腕は、県予選1回戦で藤枝東に敗れた春季大会では背番号12。

ベンチ入りしたが、登板機会はなかった。それが今夏は背番号1を任された。社会人野球のJR九州でプレー経験を持つ斎藤孝之監督(54)は「下級生ということで自信がなかったので、この投球を自信につなげてくれれば」。この日はDH制を採用したため打席には立たなかったが、打撃も高く評価しており、「中距離ヒッターで、野手としてでも使いたいぐらい。面白い選手です」。期待を込めてエースナンバーを渡した佐野のさらなる活躍を望む。

 阪神・岩崎優投手の母校として知られる県内有数の進学校・清水東。将来は教員になる夢を持つ佐野。次戦は11日の三島北戦。「もっとコーナーに投げ分ける制球力を意識したい」。完全投球にも満足せず、さらなる成長を見据えた。(伊藤 明日香)

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