俳優の瀬戸康史が7日、主演舞台「キュー」(11月15日開幕、東京芸術劇場)の製作発表会見に共演の有村架純と登場した。

 芥川賞作家の上田岳弘氏の同名小説が原作。

第二次世界大戦から現代、さらに700年以上先の未来へ-。戦時を生きた人々の遺伝子を継ぐ男と原爆投下の記憶を宿す少女が出会い、壮大な時間軸の中で、“存在”そのものに問いを投げかける物語となっている。

 脚本は第三稿まで完成しており、これから舞台稽古を行う今作。心療内科医・立花徹役の瀬戸は「ワクワクは100%」と語り、「自分が演じることが想像できない、見えないっていうのがワクワクするタイプ。わからないところがあっても、それが今の自分。稽古を終えた時に分かってるように、違う見え方がしたりすることが面白いのかな」と稽古を心待ちにしていた。

 有村との共演は映画「ナラタージュ」(2017年)以来9年ぶり。お互いの変化について瀬戸は「いい意味で変わらない。純粋で秘めた情熱、それは初めてお会いしたときから変わらないですね」と語り、有村は「(撮影中は)一切集中力も切らさないんですけど、お堅い感じではなくすごい柔らかい空気感で穏やかに現場にいてくださる。今回もたくさんお話しながら作っていけたら」と笑顔で話した。

 イベントではこの日の七夕にちなみ、舞台や自身の未来に願うものを記入。瀬戸は「自分らしく穏やかに過ごす」と短冊に記入し、「僕の人生のテーマでもあり、作品のテーマのひとつでもある。

もっと面白い事を書いた方がいいでしょうけど、そういうのがいけない。自分の本当の気持ちを書きました」と笑顔。有村は「無事に終わりますように」と記し、「健康に、何事も無く開幕されて、閉幕まで皆さんの無事を祈って書きました」と願った。

 イベント前半では「稽古0日目 作品をひもとく公開トークセッション」と題して原作者・上田岳弘氏と演出家で俳優の白井晃が今作に関するトークを展開。上田氏は9年前に書いた今作について「僕が一番好き勝手書いた作品。舞台化するのを話した時に、ものすごい驚いた」と本音を告白。白井は「創作過程がこういうステップを踏んでいけばできるっていうのが見えないのが面白い。瀬戸さん、有村さんが参画してくれた勇気と表現者としての前向きさに感動しています」と語った。

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