◆第108回全国高校野球選手権神奈川大会▽1回戦 市ケ尾5―3関東六浦(7日・横須賀)

 市ケ尾が関東六浦を下して初戦を突破した。守護神・中山優太朗投手(3年)の2回無失点の好投。

さらに女房役の黒井快都捕手(3年)が勝ち越し打を含む3安打の活躍を見せた。

 先発の太田晴投手(2年)が1回2/3を投げ3失点と序盤は苦しい展開が続いた。だが、1―3の4回に3回から登板した山田想二郎投手(3年)が三者凡退で流れを作ると、1―3で迎えた5回1死二、三塁から村山史比古外野手(3年)が同点の2点適時打。さらに2死二塁から黒井が右中間へ適時三塁打を放って逆転に成功した。「同点に追いついてくれたので、自分はただ1本出そうという気持ちだった。打てて嬉しかった」と笑顔を見せた。1点リードの8回から登板した中山は自己最速タイの145キロをマークして2回無失点で試合を締めた。

 中山は高校入学時、116キロだった球速を2年半で30キロ近く上げた努力家。向上心も強く、プロ注目の慶大・広池浩成投手のインスタグラムを参考にプロテインやサプリメントを取り入れたり、ピッチングのメカニクスも勉強。「ピッチングのすべてを学ばせてもらっている」と自身の成長のために研究を惜しまない性格が、絶対的守護神の強さの秘訣だ。

 この日は4投手の継投で勝利。エース・大塚遼投手(3年)の登板はなかったが、厚い投手層の要因を菅沢悠監督は「投手の練習メニューは一切ない。

(外部コーチから)彼らが自分たちでちゃんと教わったこと、自分に必要なことをひたすらやっている」と明かした。

 今夏を最後に退任が決まっている菅沢監督は「3年生にとっては常に最後。彼らの最後が1番良い形になるように」。恩師と迎える最後の夏に、中山は「目標であるベスト8に行けるように全力を尽くしたい」と意気込んだ。

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