◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(32)が7日(日本時間8日)、メジャー史上170人目で、日本人選手では初となる通算300本塁打を達成した。1102試合目(投手専念の19試合を除く)での到達は史上5位のスピード記録となった。

 本拠地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。0―0の初回先頭で迎えた第1打席で右腕ロレンゼンから今季20号先頭打者弾を放って決めた。2ボールからの3球目、93・3マイル(約150・2キロ)シンカーを打球速度112・2マイル(約180・6キロ)、飛距離409フィート(約124・7メートル)、角度19度の弾丸ライナーでセンター左にたたき込んだ。右上腕二頭筋の張りから復帰3戦目で今季5度目の2戦連発だ。

 大谷の先頭打者アーチは今季7本目で、通算31本目。日本人選手の最多記録はイチロー(元マリナーズなど)の37本となっており、あと6本とこちらの記録更新も見えてきた。

 大谷は24年7月13日(同14日)に794試合目(投手専念を除く)で通算200本塁打に到達。そこから300本塁打まで308試合と、ほぼ3試合に1本の驚異的なペースでアーチを重ねてきた。ジャッジ(ヤンキース)の284試合には及ばなかったが、現代のMLBをこの2人がけん引していることを象徴する数字でもある。

 開幕から二刀流でフル稼働している今季は、6月11日(同12日)の試合で「左膝の炎症」を発症。今も試合後にアイシングや治療を受けるなど状態は万全ではないが、言い訳することなく試合に出続けている。6月に入ってからは打席の中で一度バットを寝かせてから立てる動作を加える時期もあるなど、打撃において最重要視する「構え」の調整に今も余念がない。

右手中指のマメ、右上腕二頭筋の張りと「100%でできていないモヤモヤ感」を抱えながら、誰にもまねできない道を不断の努力で進んでいる。

 大谷は24年のド軍移籍後、24年に54本塁打で2年連続の本塁打王。25年には自己最多の55本塁打と磨き上げてきた長打力がさらに開花した。「バッティング自体は可能性を広げていく作業だと思っている。可能性を広げる中でホームランがあるか、ないかは相手側の重圧も違いますし、来るボール自体にも多少影響すると思う。そういう意味では、(長打は)自分の長所でもあるので、大事にはしていきたい」とこだわりを明かしたこともあった背番号17。「300」というマイルストーンも大谷にはあくまで通過点だ。

 日本ハム時代にはNPBで通算48本塁打を記録しており、日米通算350本塁打には残り2本とした。まだ32歳になったばかり。世界でも唯一無二の二刀流は一体どこまで記録を伸ばすのだろうか。

 ◇メジャー通算300本塁打の達成スピード

〈1〉A・ジャッジ(ヤンキース) 955試合

〈2〉R・カイナー(パイレーツなど) 1087試合

〈3〉R・ハワード(フィリーズ) 1093試合

〈4〉J・ゴンザレス(レンジャーズなど) 1096試合

〈5〉大谷翔平(ドジャースなど) 1102試合

 ◇大谷の年度別本塁打

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年 7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本

 ▽24年 54本

 ▽25年 55本

 ▽26年 20本

 ◇日本人選手のメジャー通算本塁打

 〈1〉大谷翔平(ドジャースなど) 300本

 〈2〉松井秀喜(ヤンキースなど) 175本

 〈3〉イチロー(マリナーズなど) 117本

 〈4〉鈴木誠也カブス) 100本

 〈5〉城島健司(マリナーズ) 48本

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