俳優の井浦新が11日、東京・テアトル新宿で映画「トロフィー」(孫明雅監督)の公開記念舞台挨拶を行った。

 現代に生きる在日コリアンの青春と、家族や社会など取り巻く環境の中での葛藤を描く。

井浦は主人公の両親を市川実和子と演じた。250人からオーディションで主演に選ばれたヒロインの恒那(はんな)は、撮影中のエピソードを聞かれ「けんかをするシーンでセリフのタイミングを間違ったと悔いていたところ、井浦から『役になっている中での感情でそうなったのなら、気にしなくていい』と言われた」ことを紹介。むしろ、たたえるように言われたことに救われ、撮影中は大きな励みになっていたという。

 ところが、井浦は「全然覚えてない」と不思議そうな表情を見せ、恒那の目は点に。井浦はそのことよりも「お父さんとして、ひたすらうざがられる役だったので。撮影現場では仲良くする状況をあえて作らない方がいいかな、と思っていた」。役への複雑な感情を振り返っていた。

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