パ・リーグ 日本ハム1―12西武(12日・エスコンフィールド)

 会心の打球が勢いよく伸びていく。西武のドラ1・小島大河捕手(22)は右翼ブルペンに飛び込む打球を見ると表情を変えることなく、ダイヤモンドを一周した。

「(打った瞬間)行ったかな」。ベンチで手荒い祝福を受けてようやく笑みをこぼした。

 8―0の8回1死満塁で斎藤の内角高めに来た153キロのツーシームをさばいた技ありのアーチだった。4月8日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来出場41試合ぶりの3号が、球団新人では06年の炭谷銀仁朗以来20年ぶりとなるグランドスラムとなり「いい場面で回ってきたので、いい結果になってよかったですし、初めての満塁ホームランだったので、一生思い出に残るかなと思います」と喜びに浸った。

 試合前夜は北海道に来ていた家族とともに焼き肉に舌鼓を打った。妹からは「ホームラン打って!」と、お願いされていた中で、兄としての威厳を示し「打ててよかった」と胸を張った。1日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)から始まった総移動距離約6000キロの大遠征は3勝5敗1分けと負け越したものの「景色が変わるので、新鮮さがあっていいかなと思ってましたし、ベルーナ(ドーム)もいいですけど、いろんな球場で(試合)するっていうのはプロ野球のだいご味だと思う」と楽しみながら乗り切った。

 守っても隅田、森脇、上田を好リードし、勝利に導いたドラ1ルーキー。長旅の疲れがありながらも、帰りのバスに乗り込む足取りは軽やかだった。(長井 毅)

 【記録メモ】 新人の小島(西)が満塁本塁打。新人の満塁本塁打は、98年に2本打った高橋由伸(巨)をはじめ、24年4月26日対巨人戦の度会隆輝(D)以来、62人目63本目。パでは23年6月1日対広島戦の茶野篤政(オ)以来30人目30本目(1リーグ10人10本、セ22人23本)。

球団では06年3月29日対ソフトバンク戦の炭谷銀仁朗以来11人目11本目。

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