◆プロボクシング ▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・左右田泰臣―同級6位・辻本純兵(15日、東京・後楽園ホール)

 元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏(35)がプロモートする「TREASURE BOXING PROMOTION 13」の前日計量が14日、都内で行われた。初防衛に挑む日本スーパーウエルター級王者・左右田泰臣(38)=EBISU K’s BOX=と、挑戦者の同級6位・辻本純兵(32)=帝拳=が、ともに69・5キロでクリアした。

 キャリア12年目で初タイトル挑戦となる辻本は、計量を終え「いよいよ来たな、という感じです。ここまで本当に長かったので」と晴れやかな表情を見せた。タイトル戦ならではの緊張感も「意外と感じていないですね。普段の試合でもめちゃくちゃ緊張するので、あまり変わらない」とリラックスしていた。

 月曜から土曜の週6日、トラック運転手として働きながら、ジムワークを続けている。準中型免許を持っており、2・5トントラックを操って午前7時から午後4時まで都内の飲食店を回り、食料品やアルコールを配送している。「夏場は大変で、1日で4リットルぐらい水を飲みます」。荷下ろしなどを繰り返す日々も、強靱(きょうじん)なフィジカルを支えている。

 12年のプロ生活。ケガも重なり、順風満帆ではなかった。「デビュー戦で(2回KOで)負けたのが一番ショックだった。生きる意味を失うぐらいだった」と振り返るが、ボクシングを辞めようと思ったことは一度もなかったという。

 タイトルを獲得しても「基本的に社会に身を置いていたいと思っている」と仕事は続ける意向だ。ただ週6日勤務の現状からは脱却したいとも考えている。「せめて週4日か5日に減らしたい。日曜日寝るときに憂鬱ですもん」と苦笑した。

 試合当日は、故郷・長崎から約40人の応援団が駆けつける。「自分のためというよりは、応援してくれる皆さんのために、絶対に取らないといけない」。不屈の精神で、悲願のベルトをつかみ取る。

 戦績は左右田が9勝(5KO)2敗1分け、辻本が12勝(8KO)2敗3分け。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

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