◆第108回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽準々決勝 北海道栄7―0北海道文教大付=7回コールド=(14日・札幌麻生)

 北海道栄が北海道文教大付を7―0で破り、準優勝した2023年以来、3年ぶりに南北海道大会の準決勝へ駒を進めた。背番号1の日野伸一郎投手(3年)が4回まで完全投球。

5回の先頭打者に四球、次打者に左前打を許すも「試合に集中していたので。何も考えていなかった」と7回を3安打無失点に抑えた。

 6月23日の浦河との2回戦から、計4試合、34イニングを1人で投げきっての4強入り。3―2で競り勝った13日の札幌光星戦からは連投となったが「練習試合でも土、日の連投を経験させてもらっていたので。体はいつも通りだなと思っていた」。72球、球威の衰えは感じなかった。

 “勝負飯”が奏功した。昨春の全道大会初戦で先発マウンドに立つも、士別翔雲に0―2で敗れた。「明らかに体の作りが違うなと感じた」。実感した課題の克服へ、専門家に指導をあおぎ、自らも栄養などを勉強した。今大会、宿舎ではサプリンメントを取りつつ、最低5セットの交代浴をノルマとした。加えて、毎日、パイナップルを食べ続けた。

「パイナップルにはたんぱく質の消化酵素が入っている。夜、ササミとかを食べるので。その消化を助けて、筋肉の疲労をなくしてくれる」。学習の成果を好投へとつなげた。

 今春から指名打者制が導入されたことも追い風になった。日野は「僕はボールに当たったら奇跡みたいな打者なので」と口にするほど、打撃は得意ではない。この日は4番・指名打者で出場した渡辺泰地(3年)が2安打1打点。日野は「渡辺泰地が打撃に専念して4番の仕事をしてくれた。自分も投球に専念できて良いです」と笑顔で効果を強調した。

 19日の準決勝で対戦する札幌日大とは、昨夏の南北海道大会1回戦で対戦している。先発するも、3点を奪われ1―3で敗れた。「去年は技術的な面もそうだが、気持ちが3年生とは違っていた。

今年は自分たちが最後にかける思いを持って、しっかりとプレーしたい」。雪辱へ、心身とも日野の準備は整っている。

編集部おすすめ