◆第108回全国高校野球選手権西東京大会 ▽2回戦 創価11―1国士舘=6回コールド=(13日・スリーボンドスタジアム八王子)

 ノーシードの強豪・創価が、第1シードの国士舘を6回コールドで破った。堀内尊法監督(58)の長男・勝利(3年)が5番・一塁で出場し、4打数3安打に好走塁で快勝に貢献した。

 1点を先行された2回、先頭打者として左前打で出塁。続く小金丸貴文(3年)の三塁線を破る二塁打で、迷わず三塁を蹴って同点のホームに滑り込んだ。創価大の指導者時代に三塁ベースコーチを務めた指揮官は「僕は『止めろ!』と言うてたのを、コーチャーが素晴らしい判断をした。逆転の流れを持ってきてくれた」。激走した息子は3安打3得点で「練習の成果が出てくれてよかった」と笑みを浮かべた。

 23年の9月に、父が創価監督に就任。息子は「さすがにビビりました。でも、一番信頼できる指導者で、気が楽になりました」。父が松山商(愛媛)の2番・左翼として1986年夏の甲子園で27打数11安打をマークし、準優勝した映像を見て「顔もキャラも似ている。いつもはふざけ合っています」。グラウンドでは「監督」、私生活では「オトン」と呼び分け、一緒に汗を流してきた。

 寮では、堀内監督も選手たちと住み込む。

2、3か月に一度、寮生が実家に戻って家族と食事する機会では、「(勝利が)階段を27段上がって、こっちの部屋に来ます。面白いですよ」。長男の活躍に「きのうは調子が悪かったのに、本番に強い。よくやってくれた。(高校時代の自分より)打撃は彼の方が上。力がある」と目を細めた。

 コールドを決める11点目はスクイズ(記録は投前安打)でもぎ取り、2007年夏以来の甲子園出場に向け、最初の大きな関門を突破。指揮官は「選手たちには『第1シード横取り作戦』と話してきた。作戦、成功です」と手応えを口にした。(雑誌『報知高校野球』取材班)

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