◆第108回全国高校野球東東京大会▽2回戦 目黒日大6-0上野学園(12日・ジャイアンツタウンスタジアム)
目黒日大の背番号「11」片平達丈(たつひろ)投手(3年)が、上野学園を相手に9回102球、8奪三振2四球でノーヒットノーランを達成した。あと3球で「マダックス」の可能性もあった右腕は、昨年3月に開業された巨人ファームの本拠地「ジャイアンツタウン」で、高校生初の「ノーノー」となった。
回を追うごとに、片平の球威は増していった。「ブルペンでは調子良くなかったんですけど、だんだん、投げていくうちに真っすぐが走るようになったので良かったと思います」。打線が2回に安部滉平外野手(3年)の押し出し死球で先制し、3回には渡邉晴羽内野手(3年)の右中間二塁打で2点を追加。しかし、4回以降は得点を奪えず、両チームとも次の1点を争う緊迫した展開となった。そんな中、マウンド上の片平は淡々と投げ込んでいった。パートナーの原田理玖捕手(3年)が相手打者の反応を見ながら巧みにリード。片平は「変化球を投げたのは中盤からです」という大胆な配球も功を奏した。後半はスライダーも混ぜたことでさらにリズムが生まれ、「7回8回とかは満足いくボールがいっていました」と振り返った。
ノーヒットノーランの快挙に向け、本人が気づいたのは終盤に入ってから。「みんなにスコアボードを見るなと言われました」と仲間の気遣いに触れながらペースは落ちなかった。8回終了時には93球8奪三振。先発投手が100球未満の投球数で、9イニング以上を投げきって完封勝利を挙げる「マダックス」の可能性も残していた。
2019年に東東京のベスト4まで勝ち上がった実力校を相手に、Gタウンでは「高校生ノーノー第1号」となった。しかし木川卓見監督は「今日は良くなかった方です」と冷静に見つめた。次戦は15日、青稜高校。勝ち上がっていくにつれ試合間隔が短くなっていくだけに「他のピッチャーがどう出てくるか」と期待。タイプの違う豊富な投手陣を抱えており、一戦必勝を期した。










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